【ゆのもと探訪②湯本ゆめぐり・前編

ーーー「海の駅・湯がっぱ」がある壱岐島・湯本地域には、地域住民が大切に紡いできた古い歴史がある。

そこには、島民にも知られざる壱岐の姿が隠れている。

「ゆのもと探訪」は、その魅力を少しでもお伝えするための文章を記すものである。

今回は、湯本にある個性豊かな旅館・民宿の簡単な紹介をしていく。この一帯の温泉施設は、それぞれが近いので、散歩しながら一通り見ることができる。それを活かし、「湯めぐりスタンプラリー」を常時開催している。

今年の2月に、そのスタンプラリーのスタンプを新しく作成することになり、各温泉施設を回って、由来や成り立ちを伺い、それを個性豊かなスタンプのデザインに仕上げた。わたしは一年以上湯本に住んでいたのだが、改めて話を聞くと知らないことばかりだった。

【潮湯の宿 海老館】

これは、みてわかる通り、海老のスタンプである。さらにいうと、普通の海老ではなく、「伊勢海老」。なんでも、こちらの「海老館」は、伊勢海老漁をしていた人たち(=「海老組」と呼ばれる)が出資して作った施設なのだそうだ。ちなみに、「海老館」は、「エビカン」ではなく「カイロウカン」と読むのだが、館主の話では米軍の航空写真には「ebikan」と記載があったそうだ。現在は、釣り客が絶えない宿となっていおり、施設の目の前の波止場から手軽に釣りを楽しむ観光客も多い。湯本温泉の温泉卵を食べられるのはここだけ。(潮湯の温泉卵 150円/一個)

海老館:https://goo.gl/maps/r2sE3Ttqu5e6YjRQ8

 

 

【旅館 千石荘】

「千石荘」という名前の由来は、創業した当初、「千石船」を持っていたからだと言われている。千石船とは、米俵を千石のせることができる船のこと。船の名前は「住徳丸」といった。館主夫婦が嬉しそうにその話を語ってくれた様子が印象的で、スタンプも船の絵を採用した。その時代の名残は今でも旅館の中に残っている。暖かい印象の浴場は、もともと米の蔵だったものを改装したものだそうだ。大きなステンドグラスの窓は、湯本温泉の特徴である赤褐色のお湯によくマッチしている。

千石荘:https://goo.gl/maps/c2rYZ5npoz7BoBtZ6

 

 

【あづまや旅館】

あづまや旅館は、先述した、千石荘が本家だという。その東にあるので、昔は「おひがし」「あづまや」と呼ばれており、その名前をとって「あづまや旅館」としたそうだ。入り口に飾ってある亀の剥製が印象的だったのでモチーフに決定した。亀の由来は不明だそうだが、縁起物でもあるし、長年あづまや旅館の入り口でたくさんの観光客を見つめてきた守り神のような存在なのでは無いかと勝手に想像した。

あづまや旅館:https://goo.gl/maps/dBsr6zB7LSNosUn48

 

今回は、スタンプラリーに参加する6軒の宿から3軒を紹介した。

次回、残りの3軒の紹介。お楽しみに。