【ゆのもと探訪②湯本ゆめぐり・後編

ーーー「海の駅・湯がっぱ」がある壱岐島・湯本地域には、地域住民が大切に紡いできた古い歴史がある。

そこには、島民にも知られざる壱岐の姿が隠れている。

「ゆのもと探訪」は、その魅力を少しでもお伝えするための文章を記すものである。

今回は、湯本にある個性豊かな旅館・民宿の簡単な紹介をしていく。この一帯の温泉施設は、それぞれが近いので、散歩しながら一通り見ることができる。それを活かし、「湯めぐりスタンプラリー」を常時開催している。

今年の2月に、そのスタンプラリーのスタンプを新しく作成することになり、各温泉施設を回って、由来や成り立ちを伺い、それを個性豊かなスタンプのデザインに仕上げた。今回は残りの3施設の紹介をしていく。

【平山旅館】

平山旅館のモチーフは、館内に飾られている「薬師如来像」である。名物女将が毎日手をあわせている薬師如来像の起源は古く、三代将軍徳川家光の時代からあるものだそうだ。歴史が数多く残っており、高僧行基が入湯したという逸話や、湯治場として栄え「温泉山医王院」と呼ばれたという記録も残っており、千年以上の歴史を持つ湯本温泉の中でも、一番の古湯とされている。湯本温泉の歴史を見守り続けてきた薬師如来像、来館した際はぜひ手を合わせてみてほしい。

平山旅館:https://goo.gl/maps/Fp5FAAonA6RsDv1Z7

 

【旅館 長山】

戦後から続いてきたこちらの旅館は、今の館主が3代目。昔から、壱岐の公衆浴場としての役割も担ってきたそうだ。屋号が「温泉」だったというのもうなずける。娯楽が少なかった時代の壱岐では、修学旅行、遠足と称して、壱岐の各地から徒歩でやってきては温泉を楽しんでいたそうだ。こちらのスタンプは、初代が船大工だったという逸話から、特徴的な大工道具のシルエットを象ったもの。浴場には、その先代が作ったオブジェも残っているそうだ。

旅館長山:https://goo.gl/maps/QdbRkRKRS5PQicd19

 

【国民宿舎 壱岐島荘】

こちらは壱岐で唯一の国民宿舎。昭和44年には、皇太子時代の上皇上皇后両陛下が宿泊されたという歴史も持つ。入り口を入ってすぐ目に入る、湯本湾を一望できるオーシャンビューが特徴的で、夕陽が特に美しいので、それをスタンプのデザインにしている。支配人曰く、お客様から「壱岐の松島」と言われることもあるそうだ。天気の良い日は対馬まで見る事ができるとのこと。また春には、温泉につかりながら桜を楽しむこともできる。

国民宿舎壱岐島荘:https://goo.gl/maps/aaMXepRLX77u6MsJ9

 

前回と合わせて、以上が湯本温泉の「湯めぐりスタンプラリー」に参加している施設の紹介である。スタンプラリーに参加していない温泉施設や旅館もあり、どこも泉質が少しずつ変化しているので、ぜひ湯めぐりを楽しんでほしい。